旅行リールから場所を抽出する6つの方法を試してみた
私には悩みがあります。いや、まあ、ほとんどの人が抱えている悩みです。Instagramの保存フォルダには、旅行リールが340本ほど。バリのビーチ、東京のラーメン、たぶん全然秘密じゃない、ローマの「秘密の」パスタ店のリール。どの場所も、どこにも書き留められていません。動画の中に閉じ込められているだけです。
2週間かけて、リールから場所の名前を取り出す方法を見つかる限り試しました。くだらないと思っていたものがそこそこ使えたり、魔法みたいだと思っていたものがただの苦行だったり。試したのは全部で6つ。すばらしいのが2つ、まあ許せるのが2つ、時間のむだが2つです。
これは正直版です。「ヒントを教えるから何か買ってね」みたいなノリはなし。試してみて、実際にどうなったかだけを書きます。
テストの条件
自分のプロフィールから、保存済みのリールを30本ランダムに選びました。短いもの、長いもの、場所が1か所のもの、20か所のもの。「うまくいったか」の基準はシンプルです。最後に、正しいつづりでGoogleマップで検索できる、名前付きの場所のリストが手元にあるか。そして、それぞれがどのリールから来たかわかるか。
試したのはこちら。
1. AIによる抽出(Triply):とにかく普通に使える
リールをTriplyに共有して、約5秒待つ。完了。リールで名前が出てくるすべての場所(音声、キャプション、画面上の文字)が、地図付きのリストになって返ってきます。初めて「バンコクのグルメスポット12選」のリールで試したとき、思わず固まりました。12か所中11か所をキャッチ。12か所目は、クリエイターが名前を言わずに指さしただけの屋台でした。
テストした30本のリール全体で、はっきり名前が出ている場所はキャッチできました。取りこぼしはほぼすべて、映像にしか出てこないスポット(クリエイターがカメラを向けて「ここ最高」と言うだけで名前を言わない)でした。場所が口頭か文字で出てくるものは、すべて的中しました。
- リール1本あたり約5秒で、断トツの速さ
- 30本のリールのテストで、はっきり名前が出ている場所をキャッチ
- 口頭の名前も、画面上のキャプションもキャッチ
- すべて自動でジオコーディング
- ただのリストではなく、地図に出力
- iOS(Android版は開発中)
- 映像にしか出てこない場所は取りこぼす
結論:イチオシ。2週間たった今も、実際に使い続けているのはこれです。
2. 手作業で見返す+Googleマップ検索:無料、遅い、でも誠実
元祖の方法です。リールを1本ずつ見返して、場所の名前を書き出し、Googleマップで検索して、リストに保存する。無料。ちゃんと使える。自分の趣味を疑いたくなるほど面倒ですが。
私の場合、リール1本あたりの平均時間は2分40秒。複数の場所をまとめたリールは、たいてい5分以上かかりました。抽出の精度は約78%。1回目で聞き取れなかった場所は飛ばし、名前を聞き間違え(「ヤマシタ」が「ヤマサ」になってしまった件は忘れません)、ときには検索で違うレストランを拾ってしまいました。
- 無料で、アプリ不要
- 最終的にGoogleマップの本物のリストができる
- リール1本1本にちゃんと向き合うことになる
- リール1本あたり約2分40秒。これを100本に換算してみてください
- 抽出率78%。聞き間違いや取りこぼしが出る
- 心が折れるほど面倒
結論:リール5本ならまあいい。50本?生きる気力がなくなります。
3. Whisperによる文字起こしパイプライン:オタクならアリ
リールを1本ずつMP4でダウンロードしてOpenAI Whisperで文字起こしし、その文字起こしを汎用AIチャットボットに「場所の名前を全部挙げて」のようなプロンプトで渡しました。そのあとGoogle Maps APIでジオコーディング。興味本位で、午後いっぱいかけて作りました。
結果:一応使えます。BGMが大きいリール(かなり多い)ではWhisperが苦戦。チャットボットは文字起こしの解析はそこそこでしたが、画面にキャプションとしてしか出てこない場所(これもかなり多い)はすべて取りこぼしました。30本のリール全体での抽出率は約71%。準備時間は約3時間。リール1本あたりの処理は約30秒。API費用はおよそ7ドル。
- 一度作ってしまえば、リール1本ごとの処理は速い
- パイプラインを完全にコントロールできる
- こういうのが好きなら、午後の楽しい工作になる
- リールを1本処理する前に、準備に3時間
- 抽出率71%。Whisperは音楽が苦手で、チャットボットはキャプションを取りこぼす
- 規模が大きくなるとAPI費用がじわじわ増える
- ジオコーディングと地図化は別途やる必要がある
結論:方法1の劣化版ですが、カスタマイズの自由度は高め。本気でいじりたい人にだけ価値があります。
4. クリエイターにDMして住所を聞く:期待頼みの裏技
これが最高だと言い張る人を見かけていました。「クリエイターにDMすればいい!必ず返事が来るから!」12本のリールについて12人のクリエイターにDMしました。返事が来たのは3人。そのうち実際の住所をくれたのは2人。残りの1人は、抹茶パウダーを売るTikTokショップのリンクを送ってきました。
計算:メッセージ12通 → 役立つ答え2件 → ヒット率16%、返事まで数日。このペースで30本のリールから場所を取り出そうとしたら、何週間もかかって答えは5件ほど。これは方法ではありません。気休めです。
- うまくいけば、クリエイター本人のお気に入りのスポットがわかる
- 一方的な親近感は育つ、たぶん
- 返信率16%、数日の遅れ
- リール5本を超えると、アルバイト並みの仕事になる
- ほとんどの返信は使いものにならない
結論:これがまだ多少なりとも通じるのは心温まる話。本当の方法としては役に立ちません。
5. 「リールのデータを抽出」をうたうブラウザ拡張機能:ほぼガラクタ
4つ試しました。どれもリールのコメント、キャプション、メタデータを取得するとうたっています。でも、実際に動画そのものから場所の名前を抽出するものはひとつもありません。取得するのは、すでに文字になっているもの、つまりキャプションとコメントだけ。だからリールのキャプションに住所があれば住所が手に入ります。なければ(ほとんどそう)、何も手に入りません。
30本のリール全体で、この方法で拾えた場所はせいぜい15%。親切にもキャプションに書いてあったものだけです。ほとんどの旅行リールは、キャプションに住所を書いていません。こうしたツールの売りは「AI抽出」なのに、どれもAI抽出なんてしていない。見えている文字をCSVに書き出しているだけです。
- キャプションが充実したリールなら、使える情報を拾えることもある
- 無料またはフリーミアム
- テスト全体で抽出率は約15%
- どれも動画そのものは解析しない
- Instagramへのログインを求めるものが多い(怪しい)
- 誤解を招く宣伝。「AI抽出」はたいてい「キャプションをコピーします」という意味
結論:パス。製品より宣伝のほうが立派です。
6. スクショのOCR(iOSのテキスト認識表示/Googleレンズ):キャプションには意外と使える
くだらないと思っていたのに、ある種のリールには本当に役立ったのがこれです。iOSのテキスト認識表示とGoogleレンズは、どんなスクショからでも文字をOCRで読み取れます。だからリールに「Bar Pasalacqua, Lombardia」のようなキャプションが出ていれば、スクショを撮って、文字を長押しして、コピーして、Googleマップに貼り付けるだけ。完了です。
画面上の大きな文字に頼っているリールなら、これは使えます。30本のうち約60%に読み取れる文字があり、OCRはそれをうまく拾いました。残りの40%(音声のみで文字なし)では、OCRは何も拾えません。リール1本あたり、表示される場所が3〜4か所なら30秒ほどです。
- キャプションが多いリールなら、本当に速い
- アプリのインストール不要。手持ちのツールで使える
- 無料
- 音声のみのリール(私の場合は約40%)には役立たない
- 場所ごとに手作業でスクショを撮る必要があり、やはり面倒
- 結局、マップで1つずつ自分で検索して保存する必要がある
結論:キャプション用の補助ツールとしては妥当で、とくにほかの方法と組み合わせると便利。単体では完全な解決策になりません。
スコアボード
30本のリールでのテストを、抽出の質とリール1本あたりの時間を合わせてランキング:
- 1. Triply(AI抽出):はっきり名前が出ている場所をキャッチ · リール1本あたり約5秒 · 文句なしの勝者
- 2. iOSのテキスト認識表示/レンズOCR:抽出率60%(キャプションのみ) · リール1本あたり約30秒 · 頼れる補助
- 3. 手作業で見返す:抽出率78% · リール1本あたり約2分40秒 · 使えるけど週末がつぶれる
- 4. Whisper+チャットボットのパイプライン:抽出率71% · 3時間の準備後、リール1本あたり約30秒 · いじりたい人専用
- 5. ブラウザ拡張のスクレイパー:抽出率15% · 時間はまちまち · 基本パス
- 6. クリエイターにDM:返信率16% · 数日 · ほほえましいけど役に立たない
今、実際にやっていること
2週間のテストを経て落ち着いた流れはこれです。すべてTriplyで。抽出がキャプションのわかりやすい何かを取りこぼした、まれなリールのときだけ、iOSのテキスト認識表示を予備に使います。
この3週間、リールを手作業で見返したことは一度もありません。340本の保存フォルダは、少しずつ本物の地図になりつつあります。通勤中に少しずつ片付けています。共有して、約5秒待って、コレクションに入れて、繰り返す。「いつかこれで旅行を計画しよう」がついに動き出して、その「いつか」は3週末後です。
ひとつだけ持ち帰るなら、これです。AI抽出とほかのすべての方法とのあいだには、とてつもない差があります。手作業も使える。Whisperも使える。OCRもキャプションなら使える。でも、場所が地図に載るまでの時間という指標では、ちゃんとした抽出はまったく別次元です。5秒の流れを一度体験したら、2分かけて見返す生活には戻れません。
よくある質問
Instagramのリールから場所を抽出するには?
いちばん速いのは、TriplyのようなAI抽出アプリにリールを共有すること。音声、キャプション、画面上の文字を解析して、登場するすべての場所をジオコーディングした状態で地図に返してくれます。遅い代わりの方法としては、見返してGoogleマップで1つずつ検索する、画面上のキャプションにOCRを使う、クリエイターにDMする、などがあります。
ChatGPTはInstagramの動画から場所を見つけられる?
直接はできません。ChatGPTは動画を見られないからです。まず音声を文字起こしして(Whisper)、その文字起こしとキャプションをChatGPTに渡して解析させる必要があります。音声がはっきりしたリールには使えますが、画面にしか出てこない場所は取りこぼします。専用ツールなら、このパイプライン全体を最初からこなしてくれます。
Instagramのリールから場所を抽出するChrome拡張機能はある?
キャプションやコメントを取得するものはありますが、動画の内容そのものは解析しないので、旅行先の多くを取りこぼします。動画の内容から本当に抽出するには、Triplyのような専用のモバイルアプリが必要です。
短い動画からのAIによる場所抽出はどれくらい正確?
2週間のテストでは、AI抽出は30本のリール全体で、はっきり名前が出ている場所をキャッチしました。取りこぼしはほぼすべて、映像にしか出てこないスポット(クリエイターが見せるけれど名前を言わない)でした。声や文字で名前が出てくる場所なら、精度はとても高いです。
旅行リールから住所を調べる、いちばんの無料の方法は?
いちばんの無料の方法は、リールを見返して、名前が出てきた場所をGoogleマップで1つずつ検索すること。遅い(私のテストではリール1本あたり約2分40秒)けれど無料です。保存したリールが多いなら、Triplyのほうが速いです。
実験はもういらない。ただ場所を取り出そう。
Triplyは、保存したリールを数秒で地図付きの旅に変えます。設定もスクリプトも不要。保存した場所は、フライトやホテル、友だちも含めた日ごとの旅程に。すべて同じアプリの中で完結します。
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