京都
日本旅行ガイド

京都のバケットリスト

2000もの寺院がある京都は、好むと好まざるとにかかわらず、ゆっくり過ごさざるを得ないペースで時間が流れる街です。そしてそれこそが醍醐味なのです。

10スポット 3〜5月、10〜11月ベストシーズン 寺院と禅

京都がバケットリストに入るべき理由

1000年以上にわたって日本の都であった歴史は、この街に確かな足跡を残しています。街全体がまるで生きた博物館のようですが、それは悪いことではありません。完璧に砂紋が描かれた枯山水の庭や、頭を垂れる竹林の間に、歴史ある神社や寺院、正真正銘の古い茶屋が点在しています。でも京都は過去だけの街ではありません。日本で最も雰囲気のある、街歩きが楽しい都市のひとつです。食の市場は寺院と同じくらい魅力的で、光景、香り、味わいに少し圧倒されるほど。例えば川沿いの市場では、焼き鳥、たこ焼き、カツサンド、湯葉、これまで味わったことのない抹茶、そして驚くほど甘い梨まで、何もかもを味わえます。

いつ行くべきか

3月下旬から4月中旬には有名な桜が咲き、京都は淡紅色に染まり、庭園や運河は観光客で溢れます。11月下旬にはそれに劣らない紅葉が見られ、寺院の境内はカエデの深紅に包まれます。春と秋は気候が最も穏やかで、日中は暖かく夜は涼しいため、訪れるには一番の時期です。6月から8月の夏は高温多湿で、気温は30度を超える日が多く、6月から7月は梅雨にあたります。8月から9月にかけては台風の影響を受けることもあります。冬は日本の中では比較的穏やかとはいえ寒く、時折雪が積もり、特に金閣寺周辺の景色を美しく彩ります。冬に訪れるなら重ね着を、蒸し暑い夏には涼しく通気性のいい服を用意しましょう。

京都で必ず訪れたい場所

01

伏見稲荷大社

山を覆うように続く1万基の朱色の鳥居をくぐって歩く体験は、どんな写真や絵はがきでも伝えきれません。オレンジ色を透かして差し込む光、狭まったり広がったりする参道、空間の感覚や歩いた時間の感覚まですっかり狂わせるように響く自分の足音。頂上まで往復すると約2時間。朝7時前か夕方5時以降に行けば、鳥のさえずりとやわらかな光のほかは、この場所を独り占めできます。

02

金閣寺

全部で2層あり、上層にはぐるりとバルコニーが巡っています。この楼閣がまだ使われていた頃は、作業員たちがその美しさの魔力で目がくらまないよう、解体が始まるまで誰かが24時間ずっと見張っていなければならなかったのだとか。その人は、ただ前をまっすぐ見つめ、口をあんぐり開けた見物人から楼閣を守るためだけにいるのではないふりをするのが、よほど上手だったに違いありません。

03

清水寺

木々の海の上に浮かんでいるかのような長い木造の舞台と、背景に広がる京都の街並みは、清水寺で最も人気の景色です。舞台は丘の斜面に建つ本堂の大きな縁側で、バルコニーのように張り出しています。清水寺の由来でもある音羽の滝の清らかな水が流れ、その水を飲むと延命、学業、良縁のご利益があると信じられています。

04

嵐山の竹林

思ったより小さいですが、とても魅惑的な場所です。竹が頭上高くそびえ、風にきしむ音を立てます。光が不思議なほど緑色で、まるで海の底にいるかのよう。歩いて通り抜けるのはわずか10分ほどで、周りには観光客もたくさんいます。それでも観光客を除けば、とても穏やかな場所です。竹林がある嵐山地区では、渡月橋、丘の上の公園のサル、保津川下りも楽しめます。

05

祇園

町家と呼ばれる伝統的な家々のファサードには、格子窓、木の板、引き戸など、さまざまな文化的・歴史的な特徴が溶け合っています。竹と紙でできたものもあれば、黒ずんだ木でできたものもあります。より新しい建物も伝統建築からデザインの着想を得ていて、京都の建築らしい対称性と均整を保っています。レストランは目立たない階段の上にひっそりと隠れています。メインの花見小路通りから枝分かれする路地には、京都でも屈指の格式あるお茶屋が並びます。

06

錦市場

5ブロックにわたって続き、4世紀にわたって屋根に覆われてきたこの市場は、京都全体の台所です。店先には漬物、できたての豆腐、焼き餅、あらゆる形の抹茶、そして季節と京都ならではの数えきれない品々があふれています。何より、今も見せ物ではなく本物の市場で、人々がここで買い物をしています。最高の体験をするなら、朝、お腹をすかせて訪れ、海苔で包んだ熱々の焼きおにぎりに七味塩を少しふってみてください。そして次の店へ。

07

哲学の道

何百本もの桜の木に縁取られた疏水沿いに続く、約2kmの石畳の小道。明治の偉大な哲学者・西田幾多郎が思索のために毎日歩いた道で、その理由もわかります。都会とは思えないほど驚くほど静かで、しかも完全な歩行者専用です。道は銀閣寺から始まり、南禅寺で終わります。桜の季節には疏水がピンクの花びらで埋め尽くされ、やさしい花の「雪」が舞います。

08

龍安寺

きれいに砂紋が描かれた白砂の上に、15の石が置かれています。縁側のどこに座っても、15の石すべてを一度に見ることはできません。境内は意外と広く、美しい苔庭や、足るを知ることについての禅の教えが刻まれたつくばいもあります。

09

二条城

床には、誰かが歩くと鳥のさえずりのような音を立てる、何千本もの「鳴く」釘が仕込まれています。襖を開ければ(そう、開け放てば)空間を自在に仕切れ、5棟の精緻な建物は大型スーパーのように開放的な間取りになっています。でも何より、悪夢に出てきそうなのはあの床です。

10

Katsukura

とんかつは、パン粉をつけて揚げた豚カツで、日本の人気料理です。この店は絶品のとんかつを出すだけでなく、それを特別な食体験にしてくれます。まずはすり鉢とすりこぎが渡され、ごまをすって3種類のソースと混ぜ合わせます。豚肉は伝統品種、衣は驚くほど軽く、キャベツは極細の千切り。店は三条通りの町家にあります。居心地が良すぎて、翌日もまた来たくなるはずです。

京都の旅のヒント

  • 移動手段:自転車を借りましょう。京都は平坦で歩きやすい街で、寺院の間を自転車で移動すれば、ピーク時の渋滞でのろのろ進むバスよりずっと速いです。
  • 寺院疲れ:誰にでも起こります。すべてを見ようとしないこと。1日に2つ、多くても3つの寺院まで。それぞれをじっくり時間をかけて巡りましょう。急ぐと京都に仕返しされます。
  • 早起き:ほとんどの寺院は朝6時か7時に開きます。観光客が来るのは10時頃から。静けさ、光、人のいない空間。早朝はまったく別の世界です。目覚ましをセットしましょう。
  • 茶道:事前に予約しましょう。Camellia GardenやEnでは、少人数制で英語対応の茶道体験ができ、一つひとつの所作に込められた哲学を教えてくれます。衝撃を受けるはずです。お茶の見方が変わります。
  • 日帰り旅行:奈良へは電車で45分。巨大な大仏と人懐っこい鹿、それで決まりです。大阪へは新幹線で15分、世界屈指の屋台グルメが待っています。
  • マナー:寺院や旅館では靴を脱ぎましょう。神社の鳥居では一礼を。庭園では静かに。小さなことですが、地元の人はそれをありがたく思ってくれます。

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